▶「贅沢じゃないけど幸せ」な暮らし方のヒント
SNSの「キラキラ消費」に疲れていた
社会人になってすぐの頃、私は「キラキラOLライフ」に憧れていました。仕事終わりにカフェでスイーツ、週末は高級ホテルでの女子会、毎月のように新しいコスメやファッションアイテムを買う日々。SNSを開けば、みんなが笑顔でおしゃれな生活を送っているように見え、「私もこうでいなきゃ」と焦っていました。
でも、そんな生活を1年続けた頃、心もお財布もボロボロになっていたんです。クレジットの明細を見るたびに罪悪感、通帳にはギリギリの残高。外からは充実して見えても、内側では不安と孤独がどんどん膨らんでいました。
「これは私が本当に望んでいる生活なのかな?」と立ち止まったとき、初めて“節約”という言葉が私の中に浮かびました。ただのお金の我慢じゃなく、心の満足を取り戻すための方法として——。
節約生活で見えてきた「心の余白」
1. 「買わない生活」がくれた安心感
節約の最初のステップは、**「毎月何にいくら使っているか」**を見直すことでした。
カフェ代…月12,000円、コスメ…月15,000円、Uber Eats…月8,000円。合計35,000円。これを「ときめかない支出」と判断し、一度全部やめてみました。最初は物足りなさもあったけれど、1週間、2週間と経つうちに、**「なくても大丈夫」**という気づきに変わっていきました。
家計簿アプリで貯金額が増えていくのを見たとき、「あ、これってすごく安心する」と心の中がじんわり温かくなったのを覚えています。
2. モノより“自分時間”を買う選択
カフェに行く代わりに、お気に入りのマグでコーヒーを飲みながら読書。
ブランドを買う代わりに、古着屋さんでとっておきの1着をじっくり選ぶ。
高価な外食の代わりに、レシピサイトで簡単な料理を作ってみる。
お金をかけずに、「自分のための時間」を丁寧に過ごすことが、何よりも心を満たしてくれると気づきました。
「贅沢じゃないけど幸せ」な瞬間ベスト5
1. 朝の散歩と深呼吸
休日、早起きして近所の公園を歩くだけで気持ちがリセットされます。朝の澄んだ空気と静かな時間が、心のもやもやを洗い流してくれる。
2. 手作りのお弁当を持ってピクニック
コンビニのご飯も便利だけど、ゆで卵とおにぎりだけでも、自分で作るとちゃんと「愛着」が湧くんです。公園のベンチで食べると、自然と笑顔に。
3. 女友達とのおうち時間
それぞれがスーパーでお菓子やお惣菜を持ち寄って、家で映画鑑賞会。「お金がかからない遊び」なのに、笑って、泣いて、語って…心が満たされる時間です。
4. 本とコーヒーで過ごす夜
お気に入りの文庫本と、家で淹れたコーヒー。好きな音楽を流して、のんびり過ごす。買い物では得られない“静かな幸福感”がそこにあります。
5. 自分を褒める習慣
節約ができた日や、自炊した日、自分に「よく頑張ったね」と声をかける。誰かからの評価じゃなく、自分自身が自分を認めることって大切なんだと知りました。
節約=我慢、ではなく“選択の自由”
「節約」と聞くと、苦しそう、我慢が多そう、というイメージがあるかもしれません。でも、私が体験した節約は真逆でした。
本当に必要なものを見極めて、自分で選び取っていく暮らし。
たとえば、1日500円を使わない代わりに、月15,000円が浮きます。その15,000円で、旅行や資格の勉強、自分磨きに投資することもできる。
「無理して我慢」じゃなく、「選べる自由」を得ることが、節約生活の本質だと感じています。
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